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 陸上研究推進グループ 

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総合クリーン実験施設

高感度・高精度な化学分析を行うクリーンな環境の実験施設です。3実験室から構成され、ナノシムス実験室では、固体試料中の微量元素の同位体を高空間分解能で分析できます。無機系実験室には四重極型誘導結合プラズマ質量分析計などが設置され、微量元素や天然放射性核種を測定しています。生物地球化学実験室では、炭素や窒素などの生元素を分析するため、栄養塩自動分析計や安定同位体比質量分析計などを使用することができます。

ナノシムス実験室

ナノシムス実験室では、固体試料中の微量元素の同位体を高空間分解能で分析できます。

写真:NanoSIMS 主要部

ナノシムス(nanoSIMS)とは、二次元高分解能二次イオン質量分析計。イオンビームを微小に収束させ試料表面に当て、その衝撃で試料表面から出てくる二次イオンを検出することで、微小領域の元素、同位体比組成を分析する装置です。


無機系実験室

無機系実験室には誘導結合プラズマ(ICP)質量分析計や安定同位体比質量分析計などが設置され、海水・懸濁粒子・海底堆積物・海底熱水試料中の微量元素・同位体や天然放射性核種を測定することが出来ます。

ICP質量分析計(ICP-MS)


2台の四重極型ICP質量分析計が設置されています。試料の調整が比較的容易であり、高感度・多元素同時分析が可能です。

表面電離型質量分析計(TIMS)

フィラメント上に塗布した試料を加熱してイオン化させ、同位体比の測定を行います。ネオジム・セリウム・ストロンチウムなどの同位体比を精密に測定することが出来ます。

安定同位体比質量分析計

海水中のガス成分(酸素・窒素など)の安定同位体比を精密に測定することができます。

その他

天然放射性核種測定装置など


生物地球化学実験室

生物地球化学実験室には栄養塩自動分析計や安定同位体比質量分析計などが設置され、海水や海洋堆積物に含まれる様々な化学形態の生元素の濃度や安定同位体比を解析することができます。

栄養塩自動分析計


海水中の栄養塩(硝酸塩、アンモニウム塩、ケイ酸、リン酸塩など)を自動的に分析することができる装置です。研究船に搭載されて海洋観測に使用されることもあります。

安定同位体比質量分析計


炭素や窒素の安定同位体比を精度よく分析することができます。前処理装置としてガスクロマトグラフまたは元素分析計を接続しています。ガスクロマトグラフを前処理装置として使用する場合、アミノ酸や脂肪酸などの化合物ごとの炭素または窒素の安定同位体比を分析することができます。

その他

他にもこんな設備があります。
ターナー蛍光光度計、紫外可視分光光度計、元素分析計、コールターカウンター、ECD付きガスクロマトグラフ、Milli-Q、精密電子天秤など。

東京大学大気海洋研究所 〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5
電話 04-7136-6006(代表) FAX 04-7136-6039